血圧の正常値とは?年代別(30代、40代、50代、60代、70代その他)一覧にしてみました

あなたの血圧は高いですか?低いですか?

 

そもそも、「高い」とは何と比較して高いのでしょうか?

 

高血圧の基準は、世界保健機構(WHO)などで定めた基準もありますが、日本では日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」が基準とされています。

 

また、血圧は家で測ると低いのに、病院で測ると高い数値になる、ということを聞いたことがありますか?

 

実は、病院では緊張などから血圧値が高めになる傾向があります。家で測る血圧を「家庭血圧」、病院で測る血圧を「診察室血圧」と呼び、各々で血圧値の目標が設定されています。

 

ここでは、どの数値が正常といえるのか、目標となる正常値を明らかにしていきます。

 

 

血圧の段階

 

血圧の正常値といわれるのは、上の血圧が129oHg、下の血圧が84oHg未満を言います。

 

上、下いずれかの数値が外れても、それは正常値とは言えません。

 

また、病院と自宅で測定する血圧の正常値も異なります。

 

自宅で測る場合には、リラックスした気分で測定が可能になるため、正常値は低く設定されて上の血圧は124oHg、下の血圧は79oHgまでを正常値としています。

 

血圧の正常値を一覧表にしました。血圧の正常値は上の血圧が129mmHg、下の血圧で84mmHgまでです。上下の血圧どちらかでも超えると血圧は正常値とは言えません。

 

 

 

血圧正常値(年代別)

 

血圧が正常と一言でいっても、その数値は、30代、40代、50代、60代、70代、高齢者、男性、女性によって正常と言われる数値は異なります。

 

年代別に正常値である割合を一覧表にしました。

 

 

表を見てもらえばわかりますが、男女とも50代になる頃には、正常値の数字を維持していられる人は、全体の30〜40%程度しかいません。

 

この頃には血圧が正常値の人がぐっと減ってきていることがわかりますね。

 

次に血圧が正常値である割合を年代別に一覧表に致しました。男女共に50代になると血圧が正常値である割合が30%〜40%ほどにとどまり、正常値の方が激減しているのが分ります。

 

つまり、年齢が高くなると血圧を正常に保っておくことが難しくなります。

 

であるならば、自分の年代の正常値くらいは保ちたいですよね。

 

ですから、自分の年代の平均値を正常値と理解して目標にするようにしましょう。

女性の高血圧

女性の血圧の年代別正常値を見てください。

 

日本高血圧学会の決めている血圧正常値は、年代や性別は区分せずに一律130/85oHg未満です。

 

女性は、生理や更年期障害の影響受けて血圧が上がりますので、血圧を図る時には、複数回測って確認することが必要です。

 

生理中になると、普段よりも20oHgも高くなってしまう方もいますし、更年期障害の場合は高血圧の方が多いです。

 

※ですから、生理や更年期障害などの症状が出ていないのに血圧が高くなってしまったという方は、医師の診断を受けてみるようにした方がいいでしょう。

 

また、標準正常値の130/85未満とかけ離れた数値になっているというなら、まずは同年代女性の平均値を目標にしてください。

 

血圧を下げるためには、食事療法運動療法、肥満であるならダイエットが効果的です。

男性の高血圧

男性の血圧は、表を見てもわかるとおり、一般的に女性に比較して高いのが普通です。

 

40代で見ると、正常値である割合も、平均血圧も女性の方が正常値に近いです。

 

男性は、仕事上にしろプライベートにしろ、お酒を女性よりもよく飲む傾向になります。

 

大量に飲酒をすると、血流が増加して血圧を上げる原因になりますし、酒のつまみも塩分濃度が高いものが多くなってしまいますから、それも肥満や高血圧の原因になります。

 

また、飲酒だけではなく喫煙が多いのも男性によくある傾向です。
喫煙も血圧を高める要因になります。酒の席では、ついつい喫煙量も多くなりがちです。

 

思い当たるところがある男性は、酒量も喫煙量も少し控えるようにし、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

 

血圧が正常値の男性と女性を比較しても、男性の方が脳卒中や心筋梗塞の確率が2倍にもなります。

 

男性諸君!冗談ではなく禁煙と節酒にしっかり取り組んでくださいね。

高齢者の高血圧

ここでいう高齢者の定義は65歳以上の方になります。
最近では、元気な方が増えてきていますから、70歳以上と言われてもいいくらいなのでは、とも思ってしまいます。

 

70歳代の高齢者の血圧の正常値は、平均が145/80oHgです。

 

でも、血圧を正常値に維持できている方は2割程度しかおらず、日本高血圧学会では、60代は140/90oHg、70代は150/90oHg、80代は160/90oHgとおいています。

 

高齢者の場合、血圧の上下の差が開く、安定しない、早朝高血圧が特徴です。

 

上下の差が大きいと動脈硬化が進行している場合が懸念されるので、医師に相談してください。

 

早朝高血圧は、就寝中に高血圧が続く場合と、起床時に急に血圧が高くなる場合があります。高齢者の脳卒中心筋梗塞が多いのは、この早朝高血圧が原因と考えられています。

 

また、高齢者の高血圧の特徴としては、下の血圧は正常値なのに、上の血圧のみ高い、という状態(収縮期高血圧症)が多くなります。

年代別高血圧

30代

 

30代では、正常値を超えるのは早過ぎる時期ですから、できるなら避けておきたいものですね。

 

もし、血圧が高めなら、将来のためにも生活習慣を見直し、早く治療を受けましょう。
特に肥満気味な方は、注意をしておかないと40代以降で糖尿病高脂血症を発症する可能性が高くなります。

 

 

40代

 

この時期の意識改革が、以降の健康に大きく影響します。

 

日本高血圧学会では、40代の正常値を定義をしていませんが、かろうじて標準の正常値をキープしている年代です。
40代の男女の平均でほぼ50%が正常値でとどめています。

 

ですから、40代になったら、生活習慣を見直し、規則正しい生活を行って正常値をキープする努力を始めましょう

 

 

50代

 

今後高血圧になるかどうかは、50代の頃の血圧の管理をどうしていくかで決まります。

 

30〜50代の若い年齢、特に50代前後になると、仕事でも多忙や睡眠不足肥満などにより下の血圧だけが高い方が多くなる傾向があります

 

そういう方は、6時間以上睡眠をとるようにして血圧を再度測ってみてください。

 

寝不足だと正しく測れず10〜20oHg程度の差が出てくるからです。

 

50代では、早目に血圧を正常値まで下げてキープするように頑張るようにしましょう。

 

60代

 

日本高血圧学会では、60代の血圧の目標値は、140/90oHg以下です。

 

この頃になると、正常値に近づけるように降圧剤を服用する方が増えてきます。

 

 

また60代になると血圧を正常値に近づけるため、血圧の薬を服用する方も増えてきます。そこで60代の降圧剤服用者が、どのくらい血圧を正常値に近づけているか見ておきましょう。

 

降圧剤を服用した方の血圧の平均値は、正常値までは行かないですが、10oHgくらいの差です。
食事療法や運動療法を行えば、もう少しで達成できるくらいの数値になっています。

 

高圧剤で血圧を下げた60代は、そうでない方より脳卒中心筋梗塞発症率は低くなるという報告がされています。

 

 

70代

 

70代の血圧の平均値は、145/80oHGです。70代になると、上の血圧が上がり続け、下が下がり始めるのが特徴になります。

 

よく下の血圧が正常になったと喜ぶ方いるようですが、上の血圧が高いままですから、収縮期高血圧という状態がそれなので、喜ぶことはできません。

 

逆に、動脈硬化の疑いが高くなるサインでもあるので、注意をした方がいいのです。これは降圧剤を飲んでも傾向としては変わらな場合が多いため、いずれにしろ注意をするようにしましょう。

 

もし、70代の方で動脈硬化ではないかと疑われる方がいましたら、病院で血圧脈波検査を受ければ動脈硬化の確認ができます。また、動脈硬化簡易判定式もありますので、ご紹介しておきますね。

 

【判定@】
 (上の血圧−下の血圧)÷3+下の血圧<90未満
 
【判定A】
 40 < 上の血圧−下の血圧 < 60

 

 

 

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